病
立ち向かえない
自ら
触れて
発見してから
一年以上が過ぎた
病院
ゆかなくては…
死のお片付け
終わらせなくては…
なんにも
手をかけられない
ぼんやりしてしまってる頭
ぜんぶ
捨てたってよいものばかり…
わかるんだけど
わかっているんだけど
捨てられない
ごめんなさい
おのれを
われを
すてよ
という
お釈迦さま
自己
わたしとは…
他を
ひとを
不幸にする
知らされた…
ごめんなさい
もう
遅くても
ごめんなさい
ずっと
つなげている
金子みすゞさんの詩
絶望名言で
知った詩
わたしがさびしいときに
お友だちはわらうの
あの一節は
祈りだ
わらうひと
を
お友だち
と
言っている
お友だちと言うんだ
こわかったかなあ
さびしくて
ひと
みな
よきひと
そう
祈っていただろう…
わらう
は
笑う
嗤う
どちらもだろう
わたしがさびしいときに
ほとけさまはさびしいの
ほとけさま
さみしいかなあ?
こわいかなあ…
明け方
シーちゃんにきいてた
そして
天国の
あの子に
祈ってくれてるねえ
ありがとう…
こわかったねえ
さみしかったねえ
ごめん…
ごめんね
って
お布団のなか
手をあわせた
懺悔滅罪おとなえしていた
すこし
うとうとした…
どちらも
こころにおいて
と
おもっていたのに
こわさのせいにしたら
お釈迦さま
悲しいのに
めざめて
すぐに
そうだった…
おばあちゃん
って
お釈迦さま
お生まれになった
ありがたい日
ならば
何度でも
何度でも
ありがたい日だねえ
って…
お釈迦さまに
おばあちゃんに
パパママ
お浄土のひとたち…
みんな
みんな
呼んで
ごめんなさいした
おねえちゃんに
ごめんなさいした
節約煮豆の発酵小豆
小豆玄米大麦ご飯を
米粉で練ったお団子
ころころ
豆麩みたい
ちっちゃなお団子に
発酵小豆の餡こ
こんもりかけて
神仏に
おそなえした
お下がり
いっしょに食べようねえ…と
いただいた
寒い雨になった
なにかの
だれかのため
と
おもうでなく
おのずと
なされること
よきこととなって
やがて
よろこびと
つなげられて
ひとと
ひと
つなげていただける
という
食べてならない
捨てねばならない
ならぬ…
に
死なねばならぬ
まったく
本末転倒に
押し迫ってきた
お釈迦さまの
言葉は…?
まったく
不勉強だ…
お正師さま
いつでも
なんでも
問える
お正師さま
いてくださったならなあ…
お釈迦さまに
問うていた
ごめんなさい
つなぐ
懺悔滅罪
こころに
おとなえしていて
そのまま
唱礼
開経偈
おとなえしていた
そうして
朝の
お経
おとなえして
懺悔滅罪
くりかえして
平和な世界
お祈りした
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
飢えぬほど食ぶる
かなわず
悪つなぐ
ただ
今つなぐ
南無阿弥陀佛
病
あきらかにしてもらう
それ
以前に
まったく
身動きとれなくなった自分だ…
ごめんなさいしているばかり
お釈迦さま
お生まれになった
いちにち
たとえ…と
こころに
また
わいてきた
あの子への
友
への
おもい
あの子の
旅立ちのこと
ママ
知らされて
わたしは
知らず…
ママは
わたしにひきあてて
わたしのことのように
自分のことのように…
悲しんでくれたのだ
と
おもっていた
よかれと
おもって
そうしか
できなくて…
よきところへ
と
祈ってくれただろう
だからこそ
隠してくれた
あの子の
旅立ち
ひとり
かかえさせてしまった…
あの子に
ママに
ごめんなさい…
ありがとう…
つなぐ
祈る
夜
おねえちゃん
迷惑ばかりかけて
わがことばかりで
ごめんなさい…
倒れていませんように
夜
何事も無く
大事無く
無事に
しずかに
終わりますように
こえてゆけるように
かならず
こえてゆけるように
明日
かならず
あたえられるように
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい