俺は地獄にゆくんだぞ
パパは
そう
言った
きっぱりと
そのときに
なにか言いたいようにおもったけど
言えなかった
われひとり悪
って
そういう
おもいかなあ
とは
おもってた
天国ならば
お浄土ならば
よきひとたち
おおぜい
待っていてくれて
ゆくことを
待ち焦がれることもできる?
そこまでゆきつけなくとも
すくなくとも
なにかしらの
恐怖の
緩和
その
たすけ
には
なってくれそう?って
だけど
おのずから
なんだなあ
すべて
って…
われひとり悪
明日は
もう雪だというのに
なにも
できず
ひとつ
でも
は
昨夜の体調不良のなかに
明日は?
風邪っぴきが本格化する?
などとおもってしまって
また
真夜中のお掃除しといた
なんだろう…
これ
シーちゃん
なに
おそれてる?
なにに
追われてるのか
もう
自分でも
まったく
わからなくなってて
お掃除を
つなげたら
いちにちを
あたえられた
いちにちへの
まことの
こころからの
ありがとう
それを
つなげられて
この身
この
こころ
ひとつとなって
お家の
なかに
おこもり
でも
自然
と
ひとつとなって
もう
生きていないひとたちと
パパやママや
ことに
きれい好きだった
おばあちゃんたちや…
まったく
ひとつとなってゆく
そんな
きもちしては
ありがたいなあ
いちにちは
この
いま
は
と
ただ
それだけになってゆく
って
本
お経
みおしえ
そこから
しか
ゆきつけない
たどりつけないものは
たくさん
たくさんあって
ほんの
かすかにも
ひとりゆえ
おろかゆえに
学びは
かなえられるはずもなくて
もっぱら
お掃除お片付けとなってて
やがては
それらが
死のお片付けになっていた
われひとり悪
かたときも
そのことと
はなれずに
ゆかなくては
かなえられるものではなさそう…
まことのこころもて
さんげすること
さんげしつづけてゆくこと
身動きとれなくて
意味のないこと
だれの役にも立たぬこと
それさえ
捗らない
いま
ごめんなさい
と
また
手でお洗濯をする
お釈迦さま
って
どんなにか
たえしのんだろう
と
おもう
どんなにか
待ちつづけてくれたんだろう
って
ありがとう
と
おもわれる
すべて
すくう
とは
忍
と
おもう
そこから
阿弥陀信仰
お念仏が
うまれたんだろう
わたしの
生きる
には
意味
なんて
なくて
もはや
見つけようとさえ
おもうこともないなあ
それでも
パパの
地獄へゆく
と
言ってたパパの
人生にはひとつも無駄はないぞ
あの
言葉は
いっしょにいるなあ
意味
あるから
ないから
でなくて
すべて
あって
いま
そのように
なっていて
いま
もちろん
悪
われひとり悪に
みちびかれた
いま
でもあって
ただ
慈悲に
すがって
ささえられて
ある
いま
ありがとう
ごめんなさい…
また
お経は
かなしくおもわれて
ただ
ずっと
お線香をたいた
お茶を
いっしょに飲もう
と
何度も
かえた
こんな
供養でも
おもうばかりでも
おゆるしください
って
手を
何度も
何度も
あわせてた
ありがとう
意味がない
と
言って
ごめんなさい
いま
この
おもい
ここに
たどりつかせてもらえた
ありがとう
と
お祈りした
ありがとう
永平寺も
恐山も
って
仏教
この国の仏教
どれほど
ひろい?
もとめてなくとも
おのずと
知らず
門
くぐってるのかなあ?
と
ありがとうとなった
頻発してる
永平寺も恐山も
原発関連施設の場所にあって
この国
地震の国で
原発に
たよらなくてよいエネルギーを…
と
祈ってる
それから
すべてが
すくわれ
まもられるように
平和を…
と
ただ
祈ってる
明日は
雪
もたもたとしてるうちに
おこもり
のうちに
冬がくる…
立ち尽くしていて
身動きとれなくて
ごめんなさい
ごめんなさい…
ただ
さんげする
お祈りしていた
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
体調
おかしくなる季節
倒れていないこと
祈ります
いちにち
いちにち
無事に
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい