シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

 

執着の氷

という

言葉

 

見つけてしまった…

 

 

世の中は

成功したか

成功するべく

ひたすら前進しているか

あるいは

 

苦にあっても

それらを越え

努力したこと

おもいかえしては

その選択は

正解と

 

それによって

すでに

手放したと

 

笑ってる

ひとたち

ばかり?

 

とりあげられるんだなあ…

 

でなければ

 

ぎょっ…

としてしまう

こわいこわい

言葉や…

 

もう

なんにもみれない

 

でも

そうして

 

ようやく

生きているんだ…

シーちゃんって

 

ありがとう

ごめんなさい

起きて

 

お祈りした

 

 

この冬は

ほんとう

寒くって

 

たとえ古ストーブの古灯油でさえも

もったいないよなあ

パパ

って

 

また

パパ

おもう

 

寒がりのパパ

体質体格

似ていて

 

友らは

みんな

 

顔もお父さん似だねえ

口を揃えて言っていた

 

おじちゃんだけは

ママと似ていると…

それは

 

きょうだいくらべてみたなら

いちばん似ている

ということだろう…

 

体質体格だけじゃなく

ありとあらゆるところ

なんだか

似ている?

かなしくなる

 

古灯油入り古ストーブ

まえにして

パパとおんなじ

もったいないお化けだ…

 

また

何年か越しの

恐怖の劣化灯油を焚いた

もう

倒れかけるのにも慣れてきた

 

どんどん水分をとって

どんどん好きに食べて

 

ときどき消火して開放

 

けれども

お家中に臭気がこもる

 

そうして

お家は

どこも

もっと

すごく寒くなるんだけれど…

 

点火してるときだけは

あったかくて

やがて

頭痛や耳鳴りや眩暈がきて

それを

冷えきった空気が

救ってくれる?

 

なにしてんだろう

ばっかりの

 

死のお片付け

 

こういう

馬鹿なのか…

くりかえしなのだった…

 

こんな感じの数日

つづいて

お片付けで救出した大物

お風呂場で自力で洗う?

おもっただけでも

 

泣きそう…

久しぶりの洗濯機

ありがとう

ありがとう

と回して

洗ってあった

 

やっと乾いてくれて

押し入れにしまえた

 

半分以上のものたち

捨てたはず

の押し入れ

 

なのに

もので

いっぱい

 

またまた

気が遠くなりかける…

 

お家中のお布団布系を

集めて洗って始末して

ここにあるんだからね…

って

自分に

言った

 

 

寒い寒いお家

つめたいつめたい空気

すって

はいて

 

食べて食べて

飲んで飲んで

 

もたもた

ふらふら

 

ふわふわ

もの始末しているうちに

 

排気の毒

うすまってくれたような…?

 

すっかり冷えた仏間

すっかり冷えたわたし…

 

冷えてるんだなあ

すべてに

ってなって

 

そして

見つけた

執着の氷

 

心行の

ところだ…

 

 

ほんとう

そうだけど…

ほんとう

そうなんだけれども

 

うろうろ

おろおろ

 

たちつくして

 

死の

間際

まで

 

どうしようもなく

右往左往する

こころだって

きっと

あるなあ

って

 

そのとき

ならなくては

わかりっこない

そんな

こころも

あるなあ…

って

 

パパ

おもってた

 

ありがとう

って

お祈りしていた

 

ここまで

数台のストーブ

焚かずに灯油廃棄して処分したんだなあ

あれはあれで恐怖だったんだっけなあ…

って

 

あと

すこしのところで

倒れないうちに消した

 

明日あたえられたなら…

 

この

あとすこし

あとすこし

救われて

 

いま

 

 

手つかずとも言える

開かずの魔窟

あるんだけど

そこは自力は

危険しかない

それは

それだけはわかるから

 

やっぱり

ごめんなさい

しかなくなる

 

ごめんなさい…

 

 

主観でしかない

こころのうち

まるで

たったひとつの

正解みたいに

 

言えないなあ…

 

 

たよりない自分

 

なんにも

できない

自分

 

そうであっても

 

自分

はげますこころ

つなげてもらっている

そのおかげで

 

生きている

 

生きてこられた…

 

 

他力

 

一切

すべて

他力と

 

おしえてもらっている

 

いちにち

 

いちにち

おしえてもらってゆく…

 

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

 

やがては

おそらく

捨ててしまうんだろうものたち

それでも

 

手をかけずにおれないのは…?

 

まだ

 

いまだ

かなしみに

 

その

苦に

あるからかもしれないけれども…

 

言うからには…

 

とけて

とけてくれるんだろう

とけて

 

これでも

とけて

いま

 

きっと…

 

 

ありがとう

祈る

 

 

寒いんだけど…

 

 

 

苦に

もがく

ひとら

 

おもう…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

平和な夜となってくれて

しずかに

しずかに

終わって

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい