シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ゆるし

我昔所造諸悪業

皆由無始貪瞋痴

従身口意之所生

一切我今皆懺悔

 

われむかしよりつくるところのもろもろのあくごうは

みなむしのとんじんちによる

しんくいよりしょうずるところなり

いっさいわれいまみなさんげしたてまつる

 

 

ごめんなさい

さんげしている

ずっと

 

ずっと

 

逃げて

逃げていることも

 

ごめんなさい

 

いたたまれず

 

お仏壇のまえ

くりかえす

 

ただ

くりかえす

懺悔文

 

さんげから

ずっとさんげして

いちにち

ゆく

 

 

しっかり

しなくちゃ…

 

むなしく

かなしく

自分に

言ってる

 

ふらふらしていて…

どきどきしていて…

 

食べるも

申し訳ない

なのに

 

食べすぎてしまう

なにからなにまで

おろかで

悪の

わたしになってる

 

なさけない

まずしくて

 

みすぼらしい…

 

ごめんなさい…

 

 

東田直樹さん

自分の

つらさ

くるしみ

つたえてくれていて

 

こだわり

その

ひとつ

と…

 

 

どうしてそんなことするの?

そんなことしても

なんにもならないよ

 

そう

ひとに

問われたりしていて…

 

東田直樹さんの

くるしいおもい

とても

つたわってくれる

 

それは

きっと

その

ひとつ

ひとつ

 

くりかえし

くりかえしても

自分で

一所懸命に

うけとめていて

 

一所懸命になって

こうしているのは

こういうきもちなんだよ…と

わたしたちにも

一所懸命に

つたえたいと

こころくだいてくれてるから…

 

少女のころの

出逢い

自閉症の男の子との

 

あのときの

つうじあえることの

うれしさ

どきどき…

 

いまも

あるなあ…

 

 

こだわり

って

自分で

気づいてなくて

おもっていなくとも

 

どんなこと

ひとつも

ひと

それぞれ

なにかは

あるのだろうけれども…

 

きもち

こころ

おちていたら

ますます

とらわれて

 

そこから

一歩も

うごけなくなるんだ

って

わかった

 

 

自分

ずっと

ここまでに

してきてしまった

 

悪業

 

ひとに

つなげられてしまうようで

こわい

 

こわい

ずっと

おそろしい

 

それなのに

 

そういう自分を

うけとめて

わかって

制する

 

こらえる

自分で

おれなかったんだ

 

ゆるされることない

言葉

 

いとも

かんたんに…

 

言ってしまったんだ

 

おねえちゃんにだ…

 

ごめんなさい

って

どんなに

 

どんなに

泣いたって

 

おそいんだ…

 

いちにち

いちにち

おもい知る

 

傷つけたのは

悪のわたしなのに

 

いちにち

いちにち

それら

おのれの

悪に

 

おのれが

 

悪のわたしが

傷められてゆくんだと

これでもか

知らされつづけてゆく

 

おろか

すまされない

 

ごめんなさい

 

さんげしても

ゆるされない

 

おねえちゃんに

しっかり

おもい

つたえてもいけないわたし

おもわれて…

 

かなしい

 

 

自分とは

そういう

悪のものなのだ

 

 

うけとめて

 

うけいれて

 

こころからの

ごめんなさい

だけ

 

つなげてゆけるように…

 

まっさらな

きよらかな

こころ

つなげていただけるように…

 

さんげしてゆく

 

 

お祈りする

 

いちにち

 

 

 

自分の

悪に

 

自分の

おろかさ

よわさを

知らされつづけてくなんて

 

ほんとう

ばかだ

 

ほんとう

ほんとう

ばか…

 

ひとりぽっち

当然の

むくいだ

 

 

なにしてるんだろう…

 

身動きできない自分

 

ほんとう

 

なにしてるんだろう

 

どうしたら

むなしさに

 

ただ

食べて

 

なんとか

ふらふらがおさまらないかなあ…

なんとか

ほんのすこしでも

元気もどってくれて

 

勇気

あたえてもらえないかなあ…

って

 

 

 

ひと

 

恐怖

みんな

 

逃げて逃げて

逃げてしまった

逃げている

 

その

むくい

やがて

 

かならず

手痛く

くる

って

 

日に日に

ひたひたと

迫ってきて

 

それにも

追いこまれてくんだなあ

 

 

それでも

ありがとうと

祈っている

 

ありがとう

だけ

なっている

 

ゆるされない自分

 

わたしとは

ひたすら

こらえなくてならない

悪のもの

であったのに…

 

ただ

ゆるし

乞うものと

 

さんげしている

 

乞うても

 

乞うても

ゆるされないもの

わかっているのだけれども

 

ゆるしてください

とは

祈ってならないなあ…

 

ただ

ひたすら

ごめんなさいだなあ

 

 

生きてる

今日は

 

いま

 

ただ

ありがとうなんだ…

 

ごめんなさいなんだよ…

 

シーちゃんに

生きてるよ

言って

 

泣けて…

 

 

こころ

いっぱい

 

いっぱいに

ありがとうなのに…

ずっと

 

ずっと

そうだったのに

 

ごめんなさい…

 

 

世界が

平和へと

むかってゆけるように…

 

節分

 

節目の

まっさらな

明日

おもって

 

祈る

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

どうしてか…

天国の

猫たちの

命日おもってた

 

ママ

明け方

夢にでてきてくれたから?

 

おねえちゃんも…

 

いっしょに

ママのつくってくれた

お蕎麦を食べてた

 

夢に

パパは

いなくて…

 

さみしくなった

 

なにひとつ

まともでなくなっても

なにひとつ

すすめてなくても

 

なんにも

できなくても

 

生きてた

 

生きてる…

 

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとう

 

 

ありがとう

 

 

また

無事こえられますように

 

こえて

まっさらな

こころになって

 

まっさらな

明日

無事に

むかえられますように…

 

 

祈る

夜です

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい