シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

一処

なんにもかなわなくても

おもう

こころにあるひと

おもって

生きてこられた

生きていないひと

生きてくれてるひと…おもうきりひとり

生きてくれているだろうひとも無事にと

おもっていたら…

こころには

みんな生きてくれてる…とおもった

ありがとうと手を合わせて

起きられた

ありがとう…ごめんなさい

 

こころにすむひとはだれも

平和のひと…

 

おっかないひとならば…

ただ

平和にと幸福にと

ただ祈っているんだ…ごめんなさい

 

クリスマスもお正月も

なんにも無くなっている

何年過ぎたかもうわからない

獣で無い動物で無いひとつは

神仏に向かうこころ

それきりだなあ…

パパママ

おねえちゃん

ごめんなさい

 

神仏への祈りとともに

生きてきたのになあ…ごめんなさい

ごめんなさいしたところで

ゆるされない自分の悪わびて

生きてゆくしかない

懺悔する

お仏壇のまえに手を合わせる

それからお家のすべてに

それから

こころに

わたしにも…懺悔する

うずめられてあるこころ

有り難いまことのこころ

わたしという悪も

見守ってくれているこころなんだ…ママ

クリスマスイブ…

ママとわたし好きだった和菓子屋さんの

かまくらみたい真っ白なケーキ浮かんだ

あのバタークリームケーキが食べたい…

わたしがつくってたふわふわケーキも…

もう道具ぜんぶ無いか

ちがうことにつかわれてるか

食べたいものはたぶん

二度と食べられないものだなあ

チョコレートクリームつくって

ふわふわメレンゲで生地焼いて

チョコレートクリーム挟んで包んだ

ふわふわチョコレートケーキつくって

ママ片手で食べられるようにしてあげた

ママ

かならず

なぜか小指立てて

まるでおしゃまな

ちいさい女の子みたいに食べてた…

おいしい!

って食べてくれた…

ありがとうした

なんにもなくとも

小豆があるよママ…いっしょに食べてと

食べた

韓国では

冬至には小豆粥を食べるんだって…それ

塩味でお団子も年の数だけ入れる縁起物

ちいさいひとたち健やかに無事に

大きくなるようにという祈りと

小豆の赤に掛けて祈願する

厄除けだと

知ったとき

うれしかった…

わたしの小豆餡は

ずっとまえ小豆粥餡子になっていたから

おお…って

うれしくなったんだ

今日はまた…

その平和な祈りの国の

不穏な動きのニュースが…

 

南無阿弥陀

手を合わせた

 

 

南無阿弥陀

一念

こころにつなげていただくいま

いまきり

ごめんなさいと祈るいちにち

 

 

本能による

動物にもあるとおもわれるもの

こころの動きや働きからのもの

なんと言うべきか言葉えらべないけど

ほぼ本能に従うしかない動物のあわれに

手を合わせていた暑い秋は過ぎて

もう冬の入り口だけど

まだ熊が…

追い詰めてゆくのは

にんげんなんだなあ…

 

ひと肉体を

おかえししたならば

お浄土に

ひとつ国

きよらかな国

極楽浄土へと

かならずゆくと

誓い願われたわたしたち

生きてあるいまも

生きて

お浄土に…祈る

よわったこころ

恐怖わびて

こらえて

祈る

 

地球だって…

一処

 

ひとつきり

ひと生きるところ

 

ひとならば…

ひとならば…わたしまだ

ひと

祈って食べた

五観の偈かならずおとなえする

有り難い有り難い食べものとは

すべて

すべて

神仏のお下がり

 

ありがとう

ありがとう

手を合わせて

ありがとうと食べる

おねえちゃんにありがとうと食べる

おねえちゃんにはいつか

手を合わせなくていいよ…

いただきますだけでいいんだよ…

そう言われたんだけどわたしは無力で

パパにママに

おねえちゃんにずっと迷惑かけてきて

生まれたお家に帰りつくも

まだ迷惑かけて生きていたんだから

たとえ自分がこしらえた質素へんてこ

おねえちゃんにはきっと

まったくもの足らないご飯

わたしご飯と言ってたけど

たぶん迷惑かも…なご飯…

それさえ

すべては他力

パパママおねえちゃんの

慈悲の他力とで成り立つものなんだから

いっしょに食べてもらえるのも

有り難いと手を合わせた

 

おいしいもの好きな

おねえちゃんに

おいしいと言ってもらったのは

ただ驚きで

ただ有り難いと

ありがとうとなった

うれしくて感動したなあ

一生おねえちゃんにご飯こしらえて

ずっといっしょにご飯食べるんだと

有り難いとつくってた

 

ママがずっと元気にいてくれて

お家のお片付けも終えられたら

自分のことに向かえるようにと

安心するお家に…

後ろ髪ひかれない

安心のお家に…って

大量のものたちにも

希望いだいていたなあ

 

ごめんなさい…ごめんなさい

なんでも有り難い

神仏のお下がりと食べる

なんでも食べられたならば栄養と

供養と

ひとり

へんてこご飯

ありがとうと食べた

祈っても過ぎていっぱい食べたりする

愚か悪ごめんなさいと食べられた

 

すべて

他力

おねえちゃんのおかげ

なんでもつくるのは

パパママのおかげ

おじいちゃんおばあちゃんのおかげ

それら

すべて神仏のお下がりとは

まこと有り難いと食べた

ママも言っていたことだ

節目節目にはパパも教えてくれたこと

ありがとう…ごめんなさい

 

変わり者な頑固なおばあちゃん

ママは

こらえて

こらえてくれて

パパとずっといてくれた

おばあちゃん惚けてもお世話してくれた

おばあちゃんがわたしたちを育てたと

お料理もみんな教えてもらったと

粗相のおばあちゃんの体労って

いちにち何度も洗ってあげて

ずっとそう教えてくれたママ

いつも

おもう

 

脳出血後にもまだ

ママはそう教えてくれてた

わたしをおねえちゃんと勘違いしても

そうだったねえと知らんぷりで聞いた

そのまま聞いていたなら

そのうちわたしはわたしになって

おねえちゃんと食べなさいって言うママ

冷蔵庫にママのつくったものがあるよと

それはママの願いで空想だったけれど…

ありがとう!食べるよ!また来るよ!

うれしくて…帰りの足取り軽くなった

 

ママの記憶

みんな消えていないんだってわかった

ありがとうと聞いたママの言葉たち

消えない

ママのこころには

おしまいまで

ずっとみんながいた…

いまも…いまはきっと

わたしたちになってくれてる

ごめんなさい…ありがとう

 

 

南無阿弥陀

南無阿弥陀

 

風邪になりそう?鼻水が…

耳鳴りと頭痛

ふらふらして

ごめんなさい

ありがとうとわびた

神仏のこと地震からは用心して

恐怖きて変えたことも

お片付けかなわないこころも

わびている

食べたら休みたい…ごめんなさい…

ありがとう

手を合わせて食べた

 

南無阿弥陀

 

ただ

うろうろしてもう夕方に…外は

こわいまんま…ごめんなさい

動けないわたしごめんなさいしている夜

 

 

いのちの

入れもの

からだは

ただの入れもの

やがて

おかえししなくてならない

かならず手放さなくてならないもの

本能もだ…

 

世の中の目

他人の目に

幼く若いうちに未熟なまま

くるしめられる時代になってゆくなあ

現に無い状態を

幻想にもおもいつめ

おそらく不安定だろう渇望を

つなげるしかなくおもいつめ

生きてゆけないとおもいつめて…

肉体まで傷つけて

変えてしまわなくては

生きてゆけなくなるくるしみ

くりかえし知らされる…

 

司法解剖に長く携わっていた医師の著書

多く読んだのはずっと以前だけど

忘れられない言葉かある

 

自ら体もどこも傷つけること無く

しあわせになれるような世の中を 

願って手を合わせている

そう語っていたんだなあ…

あれから法律はすこしずつ

変えられたけれど…まだ困難ある

多様化

多様性

世の中は

急いでいて

なにもかも急いでいるなあ

待てず慌てて急いでる世の中

急ぎ生きなくてならないみたいな世の中

 

control って?

どんな意味だった?パパ

たとえば

こらえよは

英語では

なんと言う?

しらべない…

かの国も

かの国も…かの国も…言語も

よくわかっていないわたしだ

 

共産党と言えど

この国の共産党とは

共産圏のくにぐにとまったくちがってた

知ったのは

いわさきちひろさんのおかげだ…

亡くなられたのちに

パートナーで伴侶の男性が

書いた本にもそれはわかったんだけれど

その本は

さっさと手放してしまった

かなしかったから…けれどきっとわたし

わたしのおもいが

つよすぎて…わたしは

よわすぎるから

かなしくなったんだろうから

ごめんなさいなんだけれども…

再婚は

自由で

なにもおもわないけど

言い訳がましいような

過去を

置き去りにして

すでに自分から

切り離したような?うまく表せないけど

まるで捨てて

そのときの自分も捨てて

生まれ変わったかのような…

自己弁護自己肯定としても

ひとも

過去も

歴史も

つかわれてるかなあってかなしくなった

ひとを

自分のいまの弁明に合うひとと

置き換えないで…と

かなしくてならなくなって

すぐに

捨ててしまったんだ…ごめんなさい

わたしの感じたことだから

的外れだろう

ごめんなさい

 

友の愛した

いわさきちひろさんで

平和の

祈りのひとだったから

 

友が遺したひとり息子さん

きっと

平和のひとだろう…

祈る夜

 

愛?

無償の愛なんて無い

身勝手に母親に求めるなと

いまの子育てならば

それはただしいんだ

 

ひと

無償の愛

かなえられないものだから…

それは神さまの領域だから…

そうであるから

まったき宗教が消えず

いまだにあるんだろう

 

ママ

認知機能落ちたママになって

おしまいには

ほとけさまとおもわれるような

ただ有り難いママとおもわれた

いっそうかなしくなった愚か

わびる

ごめんなさいと

祈る夜

 

まるで

ものみたい…

恐怖のニュース…消した

 

ばか

言うものがばかです

幼稚園の女軍人みたいな先生の言葉と

こわい目とげんこつ?

なぜかおもっていた

男の子のうちのだれかは

げんこつくれたらげんこつだ!と怒った

乱暴に

乱暴を返せば

かならず乱暴つなぐ…おっかない記憶

またきたよ…ママ

怪我したわたしは

幼稚園ゆけなくなった

よわさ

よわってゆくこころ

わびる

 

たやすく想像つくこともわからなくなる

忙しい急ぎ返さなくてならないいまの

世の中に

生きておれないわたしだなあ…悪わびる

ごめんなさい

 

こらえよ

こらえよ

かなしみとあるべきわたしと

悪わたしわびて

こらえよ…

なににも負けてもいないよ

戦ってもいないんだよ

自分に

こころに言った

戦いも

そのこころも

なにかもわからないのに

逃げても逃げても追われてしまうとは

わかっていたつもりだったのに

わからないわたしだった

懺悔した

 

祈らせてください

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

しずかな夜

祈ります

 

転倒

怪我不調無く大事無く

かならず気をつけて…

倒れないよう

気をつけて

 

無事にいてください

 

祈らせてください

 

平和

祈らせてください

 

祈るきり

いまきり

 

ゆるしてください

 

 

無事に

無事にいてください

 

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

ありがとう

 

 

おやすみなさい