シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

いさぎよい

潔い

 

いさぎよい

 

 

もともとの意は

 

ただきれいで

さっぱりしていること

 

 

いさぎよい…

そのようなところ

 

きよらかなところ

 

ねがっていたのに…

 

そうだから

死のお片付けと

おもったんだろうに

 

潔く謝る

 

潔い最期

 

悪びれずに謝れなかったなあ

 

潔い最期には

けっして

ならないわたしだなあ…

 

だれのせい?

っていう

もう

答え

あるにひとしい問い

 

そこかしこに

あふれていた

あの

疫病のとき

 

ワクチンできなくてごめんなさい

って

だれにも

 

おねえちゃんにも…

 

謝れなかったなあ

 

そうして

 

そこから

なににも

だれにも

なじめず

 

どこにも

居場所のないわたしになった

 

ここ

生まれたお家だけれど

いてよいところでない

 

はじまり

いったい?

おもっていたり

 

わたしだ…

わたしが

生まれたことからなんだろうって

どうしようもなく

ただ泣いていたり

 

 

パパママが病に倒れてからの

おねえちゃん

弟の言葉を

反芻しては

 

どうして生まれてきたの?

わたしがいなかったなら…

 

信じてもらえるわたしだったら…

 

言っても

おもっても

どうにもしようのないこと

 

それらで

 

自分を責めて追いこんで

とんでもないような生活

修行と

なってくれないだろうか…と

つなげてきただけの三年

 

あたえられて

当然どころか

 

生きてこられたのさえ

ただ

ただ

ほとけさまの

 

ご先祖さまの

パパママのお浄土のひとたちの

 

おねえちゃんの

おかげなんだなあ

おもっていた昨夜

 

とっても

くるしくて

おっかなくて

 

眠れないまま

おもっていたことは

 

いさぎよい

ということ

 

 

わたしは生まれて

ここにいる

 

信じてもらえるような

きよらかな

立派な人間

では

まったく

なかった

 

そのようなものに

ママを託してくれた

おねえちゃんに弟に

 

いさぎよいわたしで

おれなかった

 

こころから謝ります

おねえちゃんに

言わせてしまうほど…

ましてや

それにも

 

謝れなかった

 

その言葉は

わたしの言葉なのに

おねえちゃん

ごめんなさい

 

言えなかったんだなあ…

 

涙が

わいた

 

なんにもできなくなっていて

どこにもゆけなくなっていて

 

まともなご飯でもなくなって

食べてはいけないと

飢えぬほどにと

おもうからか

 

食べて食べて

いつまでも

食べたくて

 

さみしい

こころだ

 

 

捨ててしまえば

こころ

さっぱりとなって

 

たとえ

ただもたもたと

ただ時間ばかりかかって

ただ迷いに迷って手間取って

ようやく

 

やっとのおもいで

ここまで

たどりつけた

死のお片付け

 

いさぎよいものとなって

いさぎよいわたし

まことの

こころと

おれるわたしへ

 

みちびいていただけるのかなあ…

 

 

病へ

向かう

どころか

 

ひと

ようでもなくなってきてる

 

どうしよう

 

どうしよう…

シーちゃん

 

どうしよう…

 

 

どこかへ

ゆかなくてならないのに

 

もう

どうしたらよいのか

まったく

わからない

 

 

こわくて…

 

生きて

ある

いま

そのこと

 

ありがたいこと

なんにも

できなくて

 

ごめんなさい

 

 

ただ

また

食べてしまった…

ごめんなさい

 

平和

祈らせてください

おしまいまで

 

ただ

ひとびとが

幸福でいてくれるように

 

平和をもとめる

まことの

こころと

いてくれるように…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

道元さまの

御歌

 

 

声づから耳にきこゆる時しれば

我が友ならんかたらひぞなき

 

 

おのづと

きこえてくるとき

ほんとうにあるならば

雨音さえも

わが友となり

たがいに語りあえるだろう

 

 

ただ

きれいで

さっぱりしているところ

 

道元さま

お祖師さまがた

みな

そのようなところにいて

修行してくださったんだろう

 

もう

時間

ないかもしれないのになあ…

 

 

いま

生きて

ここにあるいま

だけ

それだけ

 

さいわい…

 

ありがとうと

つたえられた

ここに

また

 

 

ありがとう…

 

 

しずかに

おだやかに

今日が終わってくれて

無事

平和に

こえて

 

こえてゆけるように

 

お祈りしています

 

 

明日を

つなげていただけますように…

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい