ならう
ならふ
馴らふ…
慣らふ…
習ふ…
ならうに
真っ先に浮かぶのは
法然さま
南無阿弥陀佛
いつものへんてこりんのご飯
仕度して神仏にお供えして
このご飯でふとるわたし
ごめんなさいして
なんにもかなえられ無いわたし
ごめんなさいして
お仏壇のまえ
すわる
五觀の偈おとなえする
道元さまは厳しいから…かならずごめんなさいする
おねえちゃんにもごめんなさい…ありがとうと
お下がりとしていただくならば…
身に
こころに
なってくれないかなあ…と食べる
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
お念仏と食べる
お寺
お墓
ここ
お家すっかりさっぱりとお片付けもの始末もの捨て
ほんとうにこころからさっぱりと…
ねがって祈っているんだけど
晴れ晴れとしたこころもちとなって
そうして
お寺お墓ゆけたならば…って
ずっとおもう…おもって
祈って
ひとつ
と
果てしないようなひとつ
つなげてこられたけれど…
ごめんなさい
ごめんなさい…
南無阿弥陀佛
この夏は
とうとう
ただ食べて生きてるわたしになった
ほんとう
なんにもなんにもかなえられなくて
それでも食べられるというのは本能
なんだけど…
成道のため
身にこころになってください…って
ぜんぶ足で歩いて手でこしらえての
おばあちゃんママにならったご飯の
節約へんてこりん版?で…
ありがとう…ありがとう…
ふとるほど食べられて
秋がやってきたよ
へとへと
ふらふら
よわっちい
まったく役に立たないわたしになって
ごめんなさい
生きて夏こえらえたのに
へこんでへこたれていて
おっかなくなってしまってて
ごめんなさい
生きています
生きています…おねえちゃん
こころに
こころにきり
ありがとうつなげて食べた
なにひとつも
南無阿弥陀佛
お念仏と
いっしょ
南無阿弥陀佛
お寺
おもっていたら
悪わたし無力無能
貧しさの極みであること
おねえちゃんのおかげで
お家のおかげで生きてこられたこと
パパママといさせてもらえてたこと
お片付けまだまだ終えられないけど…
豪雪猛暑あってもいま生きていて
ずっと手足をつかって食べられて
ずっと手足をつかってただひとつ
このひとつ
と
ひとつと
いまと
こられたいま
おねえちゃんのおかげだ
パパママのご先祖さまのおかげだ
お念仏に
たどりつかせていただいた
いま
生きて
あるいま
それきりのわたしだけど
ほんとうに
ほんとうに
ありがとうなんだよ…って
ただ
すわった
ごめんなさいも
ただ
くるしくて…
すわっていた
南無阿弥陀佛
ありがとうつなげてもらえてるんだ…シーちゃん
背中すこしも痛みやわらいでくれた…ありがとう
お経
お坊様の仕事?
お寺お墓おもうと
さらにくるしくなってしまうように…
お経おとなえ
どうにもおとなえかなえられ無いんだよ…パパママ
ごめんなさいと
すわっていた
繕いものさえ途中のまんまで
こえらえないことばっかりで…
なんにも考えられ無い脳みそで
捨てねば
ひとつも…って
おもうばかりで
ただ
いま
ありがとうになっていた…
お坊様の
修行
たいへんだなあって
無力無能なものには
かなえられ無いって
ならう
その言葉ひとつにも
おもわされてしまう
この国の仏教史ひとつにしても…
そうおもっていたら
争い…そうだった
仏教も
争いに?
始まって
ここまで
つなげられてきたんだった…
仏教伝来以前も
信仰信心あって
いまもって
仏教あって
お寺お墓もあるというのに
ごめんなさい
ごめんなさいしていた
お片付けがかなえられ無いわたしが
どうにもしようのない無力わたしが
お念仏しているのも
ごめんなさいする
お念仏に
いまに
つなげられている
南無阿弥陀佛
法然さま
ほとけさまとのご縁
親縁と言われていた
法然さまは
やさしくつよい
親
あって
親の言
親の死
遺言あって
こころおこして
ならって
まもって…
ひとつ
きりも
いま
きりも
ならおう
まもろう
戦争の練習?かなあ…?パパ
米軍基地の演習のニュース聞く…
無事に
事故無く
祈って聞いた
願わくば…かなえられるならば…
戦争の無い世界
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
身にならふ心やしなへ利益たれ
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
みにならふこころやしなへりやくたれ
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
一切他力の
供養の養いにも
ふとるわたし
ただ愚かで…
恥ずかしいわたしだけど…
供養の食とおもう
有り難い
有り難い
利益へと
つなげていただく食
南無阿弥陀佛
倒れないように…
倒れていませんように…
しずかな
おだやかな夜になって
かならず無事に終わってくれて
いま
かならず
無事にいてください
夜
こえらえて
かならず無事にこえらえて
明日
無事に
かならず無事に
つなげていただくように
祈っています
祈らせてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい