食
じき
食べて
ごめんなさいとなる
食べねば生きられぬ
いのち
まだ
いのちあるのだから…
なにかは食べて
も
へんてこりんなご飯
貪だろうとおもわれ
食べることそのもの
ごめんなさいとなる
体重がふえたのだから…
明らかに貪りなのだ
生きてあるうち
貪
か…?
ちがう…いや
ちがわない…
貪りはやがて
かなわなくなるけど
病に
肉体の能力が失われて
かなわなくなったとしても
もとは
こころ
こころ
飢え渇えて
くるしむのだなあ
いのちあるうち…きっと
悪
どこまでもかなしい
この食をいただくに
かなうわたしでない
と
ごめんなさい
と
食べる
それで
過ぎて食べて…
そんな愚か
貪
そんな悪は無い
まったくの悪
食べて
かさねられる悪によって
いのちつなげられている…
ただ
いのち
つなげられている
ただ
食べて
ただ
生きて
ごめんなさい
生きていてごめんなさい…
南無阿弥陀佛
起きられなくなった朝
生きていよう?
じゃないなあ…
あたえていただいた今日なのだ
ありがたい
いちにちだ…
ほんとうは
ほんとうは…
生きて
生きていたい…
生きてゆきたい
ねがってならぬ
欲
うごけなくて
恐怖
くる
また
うごけなくなる
身動きできない…
めざめてすぐ
愚かなこと
わいてきた
なんて
不自由
ただ
手をあわせていた
お布団のなか
手をあわせて
南無阿弥陀佛
ただ
申す
お念仏
ごめんなさい…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
痛くても
くるしくても
ふらふらでも
へとへとでも
ぜんぶ
ごめんなさいなんだ…
不自由
我
自分
から
放たれない
あまりに愚か
悪の不自由に
あたえられたいのちに
無力無能に
うしなわれてゆくいのちに
わたしという
なんの意味も無いものにも
あたえられた
いのちに
ただ
ごめんなさいする
負担迷惑かけるばかりの
おねえちゃんに
ごめんなさいする
ご先祖さまに
パパママに
お釈迦さま
お祖師さまがた
すべての
祈るひと
ごめんなさい…
おさとり
などとは
おもうことさえ
無くなった
それ
救われたのだなあ…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
生まれて
死ぬ
なんの意味も無い
食
いのち
つなぐ
我が食とは
貪
いのち
傷める
すべて食べる
傷ませず食べる
傷めて
つなぐ
も
やがて
かなわなくなる
ごめんなさい
うごけなくなりました…
手をあわせていた
祈らせてください…
ごめんなさい
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
やすんでごめんなさい
シーちゃん眠ろう
って
朝
眠った
こわいこと
しか
起きていない?
こんな田舎でも
なんにもできなくなって
どこにもゆけなくなって
触れるも見るもできなくなったもの
にも
傷む
こころ
よわい…
ただ
平和
祈る
世のひとの無事を
幸福を…
祈る
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
かたちあるかたちなきもの
すべて吾と
無と言いし父
南無阿弥陀佛
おもえば…わたし
いつも友は
ひとり
無二の友で
ひとり
ひとりで
唯一無二で…
うまれてはじめての友は
お父さんの転勤で都会へ…
疎遠になってしまった
それからは
ただひとりの友
ひとり
ひとり
若くして
あちらへ…
食
ともにして
ともに語って
笑って
歩いて
でも
ともに生きた時
ほんとう
みじかくて
ほんとう
はかない…
あれから
友
とは
つくるもの
なんかじゃないと
わかった
自然と
となりにいてくれた
育ち
育ってくれてた
いまは
このわたしのこころに
うちにいつも
いてくれてる
幼稚園も
ゆけない?
そういう面倒なちびだった
病的泣き虫…
仲間外れ
ひとりぽっちのわたしだ
ずっと…ずっと
パパは
ずっとわたしの世話係
ママはおねえちゃんのお世話で忙しい
パパ語録は
むつかしくて
でもいつも熱弁ふるってくれてた
わからないまま
聞きつづけてた
そんなパパ語録
おしまいまでつづいた
幼稚園のちびのときから
ずっと
ずっと
言ってた
いちばんの
へんてこりん語録?
有象無象
うぞうむぞう
そうなるな?なのか…?
もとは
有相無相
おまいさんはひとりなんだぞ
って
ひとはみんなひとりなんだぞ
たったひとりのひとなんだぞ
って
それで
無
なんだって
無いんだって
言いたいことは…?
いま
ならば
わかる…?
けど…励ましには
ならなかったなあ
どうにもしようのないちびのわたし
パパママ
くるしめたなあ…
いま
かなしませてる…
ごめんなさい
お線香
ずっと焚いた
ごめんなさいと焚いた
ありがとうと焚いた
生きていて
ありがたい
いま
生きていてごめんなさいと
なる
いま
ごめんなさいも
ありがとうも
いま
の
我
吾
と
ひとと
なれるかなあ…
大の里さん
十代で相撲を
おのれの道と
一本道と
新潟へ
新潟の海を見て
能登をおもっただろうなあ
海
山
おこもり
するのは…
不自由な山に入るのは
おそれ
と
ずっと
おられるように
壊れた冷蔵庫
壊れてくわたし
病…
それでも生きて
食べて
掃き掃除きり
あとは
かなえられなかったけど…
死のお片付け
ほんとう
ねがう…
ひとつ
を
と
ねがう…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
今日
いま
ありがとう
ごめんなさい…
夜
平和に
無事に
しずかに終わってくれますように
倒れていませんように…
明日へと
かならず
つなげていただけるように
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい