シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

阿耨多羅三藐三菩提の仏たち

 阿耨多羅三藐三菩提の仏たち

 わが立つ杣に冥加あらせたまへ

             最澄

 

 ひのもとのみてらのかべにゑがかむと

 しほのやほぢをわたりこしひと(法隆寺

           会津八一

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

朝まで

眠れず

お経をおとなえした

 

それから

お念仏

ずっと

お念仏

 

南無阿弥陀

 

 

戦争の

原爆の短歌

読んでいて

くるしくて

こらえきれず

 

ほとけさま

その

冥加

 

希求し

命懸けに

海越えたひと

すべてみな佛

 

ほとけさまと

平和祈る歌を書いておこうと

書いた

 

まるで

予言のような短歌

累累と連なる短歌

 

読めば

死んでゆくように

さみしい

 

悪わたしの

孤絶は

ロシアの侵攻

ウクライナ戦争と

おなじく長くて…ずっとずっと祈るきり

 

いちにち

いちにち

ただ

生きて

ただ

祈る

 

崩壊してゆく

死んでゆくみたい年月だ

それでも

祈りと

生きて

いま

 

有り難い

いま

 

 

くりかえされる戦争にも

やがて

国民の多くが

戦争を知らぬ世代となれば

また

かならずや

戦争戦争と言うのだと

短歌にもくりかえし歌われてるんだ…

 

 

平和

祈ってたら

ただただ眠くて

また

熊おもっていた

 

とことこどこまでも歩いて

お買い物していた場所にも

あちらもこちらも目撃されてた熊にも

すっかり恐怖に飲まれてしまったんだ…

 

車社会の田舎は

ひとっ子ひとり歩いていない道に

回廊かの大雪で車道から目隠しされて

隔絶されて…ただひとり歩いていたり…わたし

 

かつて

勇猛果敢だった?パパママ

どうかな?シーちゃん

ママといさせてもらったわたしは

お世話も処置も雪片付けもみんな

ひとりつなげていただいたあれは…

 

冥加

あわれんでいただいたわたしだ…いまも

 

いま

この

いまも

 

あわれまれている

この国のひとびと

わたしもひとと

平和を祈っていた

 

救い

不完全ということ

にんげんは

未来永劫不完全

 

おしまいまで不完全

 

では

無い

にんげん

 

 

平和

かなえられる…

 

平和

かなえられる

にんげん

わたしもにんげん

 

 

ドローンはいまや

ダンボール製になって

安価でレーダーもすり抜けるようになって…

 

ダンボールの会社までもが

巻き込まれるならば

すべて産業は

兵器につなげられる

 

風船爆弾

 

紙は

和紙

蜜蝋は薬や化粧品の材料

少女たちが作った風船爆弾

今度は

だれが

ダンボールを…と

おっかない妄想きたけど…熊も

ドローンも

とっくにおもってたことだなあ…

 

 

神奈備

神おわす

 

熊も

神と

畏れと

生きてきた

この国のひと

 

山にも

川にも

 

海にも

風にも

祈る

 

 

独り

独り悪

わびて

祈る

 

 

こちらは

選挙の準備に

ポスターの掲示板の設置場所

雪に

すっかり埋もれてる…ってパパ

 

 

にんげんだろうか…わたし

生きていて

よいのかも

わからない

いま

 

申し訳無い

生きるを

わびる

いま

 

 

平和

考えよう

 

戦争

くるしくてもこらえて

刻んで

刻み込むんだ…悪わたしに

 

 

平和へ

かならず

向かえる国

 

灼かれて

ただれて

死のきわに

行列したにんげんを

 

死者無しと

まだ

そう伝えたという戦争

 

被爆

この国の

ゆく道は

 

冥加

ある

信ずる

 

ほとけさまに

みな

ほとけさまとなって

まもられてあるわたしたち

信ずる

 

 

いま

いまきりの

いまも

有り難いいま

 

おねえちゃんのおかげだから

 

ありがとう

ありがとう

南無阿弥陀

お念仏と

祈る

 

食べられて

生きていられるならば

明日

また

あたえられるならば

最上のさいわい

なにより

いま

ある

 

御恩に

報いる

希望に

つなげられている

いまだ…ありがとう

 

 

ふらふらの…

無力

無能

ごめんなさい…

また雪に恐怖して

 

ここに

かえりついたよ…

パパママといさせてもらった

生まれたお家だよ…ここに

死ぬなら

さいわい

 

仏間に

坐った

 

奈良には

雪はないんだな…と

祈っていた

 

また

どっかゆけるか…の恐怖きたけれども

 

 

ここ

このお家

パパママ生きて

死んで

わたしたち生きて

育てていただいた

有り難いお家

清く…清く

祈るきり

おびえる冬また…

 

祈っているばかり

無力

ごめんなさい

 

 

平和へ

向かういまと

祈ります

 

祈らせてください

 

にんげん

言葉

持ち

言葉と

約束し

守りゆくこと

かなえられるにんげん

 

外へ

ゆくもかなえられないわたしにも

にんげんの言葉

あって

祈る

 

 

核兵器の廃絶

軍縮

戦争の無い世界へ

平和へ

 

つなげられている

いまだ

 

 

しずかに

おだやかに

 

明日

また

つなげていただくように

 

 

倒れないように

倒れていないように

怪我していないように

 

無事に

 

火の用心

かならず

気をつけて

 

無事

祈っています

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

祈るきり…ごめんなさい

 

祈らせてください

平和

祈らせてください

 

ごめんなさい

 

ごめんなさい

 

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

ありがとう

 

 

おやすみなさい