シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

戦場

返せないまま

 

天国へいってしまった

大切な友

本は

 

ここにある

 

いわさきちひろの生涯

書かれた本

それまで

いわさきちひろ

よく知らなくて

 

パステルカラーで

ふんわりしてて

でも

 

とても

かなしそうな子どもたち

どこか

 

遠くを見る

かなしい目…

 

そう

伝えたら

貸してくれた本

 

返せなかった

 

亡くなること

信じてなかったから

どうしても

 

信じたくなかった

まだ

三十代で

少しお姉さんの彼女には

 

まだ小さい一人息子がいた

 

 

あれから

わたし

いわさきちひろの詩画集

見つけたよ

持ってたかな?

読んでほしい…

いま

 

ここに

いてくれたらなあ

 

 

かなしい

シーちゃん

 

 

 

  母さんは戦場にいっておるす

 

 

 いつも まぶたにうかぶのは

 母さんが戦場にいって

 おるすのこどもたち

 

 まちにまった母さんが

 今日はかえってきたとしても

 あした かえってこれるだろうか

 あした かあさんがかえったとしても

 

 そのまえに こどもたちの頭の上に

 爆弾の雨がふらないとはかぎらない

 

 日本の南のベトナムの国に

 爆弾をはこぶ飛行機を

 とばすのはだれ

 

 どうか日本の母さんたち

 やさしい世界の母さんたち

 おるすのこどもをたのみます

 

      グエン・ティー(ベトナム作家)作

      「おかあさんはるす」によせて。

 

 

彼女は

やさしくて

まるで

おかあさんみたいで

 

ほめるのも

さとすのも

 

おかあさんみたいで…

 

わたしの夢

応援してくれた

 

ごめん…

かなえられなかったんだ

知ってるね

ひとりぽっちも…

 

心配してるなあ

シーちゃん

しっかりしよう!

 

 

看護師さんだった

 

師長さんに抜擢されたばかりで

病が見つかった…

 

ずっと

かなしい

 

 

世界が

コロナウイルスパンデミックにあって

 

戦争がおきた

 

 

医療の現場は

しばしば

戦場に例えられる

病との

闘いも…

 

 

ロシアと

ウクライナ

きょうだい

 

きょうだいの国と国

 

 

孤独の人生

伴侶も

子どもも

与えられることない人生だけど

 

おかあさんのような気持ち

親のような気持ち

子どもの気持ち

 

みんな

誰しも

わかる

きっと

 

 

 どうして殺しちゃいけないの?

 

と問う子どもに

 

 自分を殺してみろ

 

とは

言えない…

それが

 

いちばんたしかな

答えだとしても

 

戦場を

知らないから

 

戦争を

知らないから

 

 

殺された人を

知らないから

 

おもいめぐらすだけでも

 

おそろしくて

 

 

いたたまれない…

 

 

この戦争を止めたい

いま

 

いますくに

 

 

祈った

何ができるのか

わからず

自分の

 

目の前のこと

必死になってやる

つくって

しっかり

食べて

 

昨日の約束のお汁粉

つくって

 

おばあちゃんに

みんなに

お供えして

 

祈った

 

 

みんな

ひとりひとりの

おかあさんみたいな気持ちになって

祈っているだろう…

 

 

戦うためのものでなく

食料や医薬品や

あたたかい毛布や

 

小さなものたち

 

小さないきものたちへも

物資

とどけられますように…

 

 

 

とても寒い一日

もうすぐ終わる

一日

 

仏間と

 

廊下にいて

 

もうすぐ終わる

今日

 

今夜も

かならず

無事に終わるように

祈ります

 

かならず

無事に…!

 

ゆっくり

休めますように…☺️

 

祈っています

 

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい