シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

だから生きる

冬が

寒さを厳しくして

ますます

救急車が増えてきて

サイレン

けたたましく

近づいてきて

 

すぐその辺に

止まった…

 

心臓が

苦しくなるんだ

 

 

もともと

医療が脆弱とおもわれる地方

 

大病を患えば

ここ

というように

ほぼ

選択肢がない

 

そういう状況に

居すわっている

コロナの感染拡大

 

どんなにか

重たくのしかかっているのだろう…

 

サイレンで

 

雪片付け

おもわず

手が止まってしまった

 

疲労も相まって

呆然と

救急車を見送っていた

 

 

突然に

 

パパの

がんの宣告の時の

画像が見えた

 

いや

正確に言うならば

思い出した

のだけど…

 

 

胃の粘膜の細胞が

食道に飛んでいる

って

知ったのは

 

養老孟司先生のインタビュー聴いてた時で

 

ああ

そっか

そういうことか…

って

パパの転移に

納得したのだった

 

 

パパの末期の胃がん

発見された時には

食道がみんな

みたいな…

 

こんな言い方は

いけないけれど…

 

見事に

連なって

というか…

 

もりもりと

生き生きと?

 

すっかり

合体して…

 

真っ黒

 

暗黒…

 

 

ああ…

 

っていう

 

 

遺伝子は

おそらく

あの

飛び火

飛び地?

あれも

 

間違いなく

確実に

 

子孫

つまりはわたしたち

それから

甥っ子クンへ

 

つなげてくれてるんだろうなあ…

脳内に焼き付く画像と

 

救急車のサイレンが

聞こえなくなるまで

ぼんやりと

立っていた

 

 

パパは

おしまいは

大変に大変に

立派な態度で

それこそ

 

見事…

 

拍手でもしたいきもちになるほどで…

 

でも

そのように見事に

幕引きされてしまったおかげで

 

そこに

ゆきつくまでの

パパとわたしだけの

戦いみたいな時間を

むしろ

ひどく

悔いることにもなった…

 

まだ

未だに

 

すまん…パパ

ごめんよパパ

って

遺影に言う

 

言ってる…

 

そして

その

何十倍

何百倍

ありがとう!

って

言ってる…

今日も

 

へとへとで

よれよれで

雪片付けしたけれど

 

おおよそ

わたしがやれていることは

おそらく

パパ遺伝子のおかげで…

いつも

いつも

パパありがとう!

って

泣きたくなるのだった

 

 

だから

いつか

 

あの

暗黒も

わたしにも

 

同じように

与えられるんだろうなあ

とおもうけれども

それは

その時!

 

まったく

調べてももらわず…

 

ママも

かなり

深刻な末期のがん…

 

おばあちゃんたちも…?

おじさんも…

 

おじいちゃんの親戚にも…

 

いのち

って

いったい

なんの幸運につなげられているんだろうなあ

 

今日

生きてる今日は…

ありがたい一日で…

 

うれしいよ

それだけで

シーちゃん

 

 

生きたい

言える相手

あるいは

 

死にたい

吐き出せる相手

 

わたしには

ただひとりも

いないとわかってる

だから

これから

 

そんな不穏なこと

自分追い込むこと

言っても

どうしようもないこと

 

言わずにすむし

 

言わないでゆこう

とおもった

 

 

落ち込みの

ひどい時には

姉上さまに申し訳なかった

としか

言い様がないなあ

 

だからの

孤絶だろう…

 

そういうわたしなのだ

 

そして

そんなことも

もう

すでに過ぎたこと

 

もとどおりは

ないんだよ

 

これから

実体は

ない

 

いま

生きる

 

 

いのちは

いま

 

いまが

未来に

つながっているだけ…

 

できないことだらけ…

すすめない

いま

 

でも

 

生きてる

いま

 

やれるんだったら…

とっくに

やってるんだ

 

とにかく

できること

 

できること…

それだけ

一所懸命…

 

 

誰か

なんにもしてもらうでもなく

 

勿論

答えや

助言もなく

 

誰かに

そばにいてもらえる

 

話を

ただ

聴いてもらえる

 

それって

ものすごい幸福

知った

 

知ってる…

 

一所懸命

聴く側を

やってきた人生だった

 

ママ

パパ

姉上さま

わたしなりに

一所懸命に

お話を聴いたなあ…

 

 

わたしは

誰もいなくて…

 

話したら

 

とたんに

 

 自分のことしかない!

 

って言われたんだなあ…

 

ほんとうのことだし

仕方ない

 

わたし

自分のことしかないのだ

 

ひとりぽっちで

 

まったく

迷惑だなあ…って

 

どこまで

迷惑かけたらよいんだ

わたしは…

って

 

 

誰にも言えない…って時

 

そういう

相手として

 

レンタルなんもしない人さん

っていう

ビジネスが

成り立っているんだろうなあ…

とおもうのだった

 

森本祥司さん

というらしい

 

偶然

はてなブログ

ブログも書いていた

あのビジネス開始前のこと

 

例の

飄々とした様子の

そのまま

なんか

すごく

わかる

 

 

なんにも

できなくて

 

先も

見えなくて

 

健康も

担保もなく

きわめて怪しくて

 

遺伝子は

ずだずだで…

 

動けず

 

ひたすら

その時

その時の

雪や

そのあとの

 

全身水かぶったみたいな

氷水行??

からの

起死回生…や

 

眠れない夜の

祈り…

 

 

なんにも

なんにも

見えない夜…

 

だから

だから

生きる…

 

祈る

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

救いは

 

こんな愚かなんだけれど

かなしみすぎるんだけど…

 

いらいら

怒りが

こない

っていう…

 

のんびりすぎる…

ゆるすぎる…

 

おばあちゃんの

パパを育てたおばあちゃんの月命日

 

小豆を

いっぱいお供えして

いっぱいお下がりいただいた…

 

ありがとう…

 

おばあちゃんが

大好きだった酒粕の甘酒

お砂糖は無しでつくって…

ふらふら…

 

毎日見てるブログで

日本酒に酒粕ぶちこんで!

飲んでやったぜ!!

みたいの

 

うん!

って

 

日本酒はムリーー!

だから

酒粕で…🙂

 

かす

なんていって

めっちゃ栄養だ

ぽかぽかだ

けど

 

ふらふら…

 

おばあちゃん

ありがとう…

 

足のしもやけ

治りそうだ

 

 

死にたい

なんて

 

言わないし

生きたいも…

 

いま

 

いま…

とにかく

 

いま

 

ありがとう

 

 

一日の終わりに

ぽかぽかの

ふらふらの?

よいこと

 

あったらよいなあ…

 

お酒

飲んだら

お水も…🙂

 

今夜

いま

かならず

無事にいて…

 

 

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい